先生、前回結果より背が縮んでいます。もう老化現象なのでしょうか? |
ご存知の方も多いとは思いますが、身長測定値には日内変動があります。
起床直後の身長が一番長く、就眠直前が一番短いのです。計測値が変動する幅は、実際、午前と午後の短い間でさえも4~6mm程度におよぶこともあります。
日中、立ったり座ったりすることで重力の影響にて自分自身の重みで身長は日中ゆっくりと縮んでいるというわけです。裏がえすと、ベッドなどで横になる夜間には、重力の影響が解除されますので体はもとの長さにゆるやかに戻るのです。
ですから、たとえば、前回(例:昨年や半年前)の午前中に受けた人間ドックと今回の午後に受けた定期健康診査の間で身長測定値に数mm、値が食い違う、縮んでいることはあっても、何ら不思議ではなくむしろ当然なことなのです。
それと、骨粗鬆症が進行中の高齢者や、最近、脊椎(腰椎)の手術等を最近受けた場合は 前回値より身長が縮んでいることはよく見かけます。