先生、食べる量は変わらないのに、太ってきました。どうしましょう。 |
連日の残業で帰宅時刻が遅くなり、就眠(直)前に食事を取らざるを得ないという日が続くと(=夕食兼夜食)、摂取したカロリーを燃やして消費する時間を十分にあてがわれないために 結果的に体重増加につながりやすいものですね。
夕食の場合も、食事の前には2時間は開けたほうが良いと云われる所以です。
しかしながら、上記の体重増加のメカニズムにはそれだけではなく、他の仕組みも介在しているのです。残業で帰宅時間が遅くなると自然に(or やむをえず)睡眠時間へとしわ寄せが来てしまい、深夜就眠→睡眠時間短縮→体重増加という連鎖反応もあるのです。
この辺については、実感している方も多いかと思います。実は、食欲と睡眠時間の間には少なからぬ関連性があるのです。
レプチンという食欲を抑制するホルモンの血液中濃度は睡眠時間とその質によって大きく変動すると云われています。脂肪細胞から血中へと放出されるレプチンは睡眠不足が続くと、分泌低下のため血中濃度が低下してしまいます。そのため、食欲の抑制が効きにくくなるという訳なのです。
ですから少なくとも2,3日に1回はぐっすりと眠れる日は確保したいものです。